双子の日らしいので

機動戦士ガンダムSEEDというアニメがありましてね、主人公のキラ・ヤマトくんも二卵性の双生児、自称姉のカガリさんが居ます。自称なのはどっちが先に生まれたか分からないからなんですが、この『どっちが先に生まれたかどうか』もこの二人には当てはまるかどうかわかんないんですね。

 

通称ガンダム種と呼ばれてるこのガンダムシリーズの一作品は、遺伝子操作を受けたコーディネイターと、普通に生まれたナチュラルとの差別戦争が根本にあったりします。主人公のキラくんはコーディネイター、つまりデザイナーズベイビーで、外見が美形なのはもちろん、運動能力も高く、特にソフトウェア開発能力がずば抜けているという設定だったと思います。でも、性格が内気だったのであんまり目立たなかったようです。

逆に、姉のカガリさんはナチュラル、遺伝子操作は受けてないのです。しかも、これは作中後半に分かるのですが、キラくんは遺伝子操作の設計通りの能力を持って生まれた、スーパーコーディネイターでもあるのですね。

 

作中、遺伝子操作を受けた受精卵は母胎に帰されるわけですが、母親の影響を受けて設計通りの子供が生まれる確率が低かったんですねい。金髪を望んだのに茶髪が生まれたり、美形の筈なのに思い切り親に似たり。そういった母胎の影響を完全に遮断するために、二人の父親である科学者は人工子宮の開発に乗り出します。そうして母胎の影響を受けず、設計通りの能力を持って生まれた最初で最後の一人が、キラくんなわけですが。

つまり、キラくんとカガリさんは、育った腹も違うことになるわけですよ。

更に、何がどうなって双子の受精卵の片方だけを遺伝子操作できるのか、その辺りも微妙ですよねい。ていうか、この双子という設定自体後付けなんで、多分監督も考えてないと思います(酷い)。

 

なんでこの二人を思い出したかというと、それじゃ燐兄さんと雪男ちゃんももしかしてそういった操作を受けているのではないかなとちらりと思った次第なんですが、どうやらクローン研究まで手を伸ばしてたらあり得そうで怖いですよねい。そういった操作のせいで、兄である燐兄さんにだけ能力が発現したとか、そういった事情もありえるかなぁ、とか。

 

ついでに宣伝すると、ガンダム種は十分に準備期間を置いて作られた作品なので大変面白いと思います。自分は5話でがっつり引き込まれました。でも続編のガンダムSEED DESTINYは「準備期間足りなかったんだね……」という出来なので、うんまぁ。このせいでコードギアス以降、この時間帯のオリジナルアニメは前半と後半に半年のインターバルを置くようになったんじゃないかと思います。

そういえば、カガリが政略結婚させられそうになったその式場に、モビルスーツ(ロボット)で助けに来たのは、そのときカガリといい雰囲気だったアスランではなく弟のキラくんだったのはちょっと笑っちゃったぞ。