青の祓魔師第105話 SsC19:21・SQ1812+22巻

22巻は巻末の質問コーナーがなんつーか、いい感じでしたね。兄さん呼びの理由とか。確かにどうにも力を持て余し気味の燐兄さんを諫めるなら「兄ちゃんなんだから」と弟を庇護するように言い回した方が手っ取り早かったのかも。弟病弱だったわけだし。

あと目次の獅郎さんとユリさんが可愛いし、ユリさんは燐火と雪男を思い描いてる辺り。

 

出雲ちゃんや勝呂くんは背負っていたものを解決しているわけなんですが、志摩廉造くんが背負っているもの、彼が下ろしたがっているものを思うに、やっぱり夜魔徳くんかなぁ、と。でも、志摩家的に夜魔徳くんを下ろす時は取り憑いている者が死ぬ時なわけで(しかも、志摩家に次代を妊娠している妊婦さんが存在するわけで)、今までレギュラーメンバーは救われているのだから、廉造くんも救われて欲しいなぁと願ってるけれどもうーん。

 

あれ、サブタイトルの時間巻戻ってますね。

齩郎ちゃんinさたーんの状態を考えるのは非常に難しいのですが、身体がデカイだけで欲望のままに動く(しかも力が強い)となれば、なんつーか、アルツハイマーを煩った方みたいな感じと考えた方が近いのかな。しかもその『力』に殺傷力があるとすると、そんなヤバいのをどうにかしようとしていること時点でどうかと思うのだけれど、セクションの人たちにしてみればルシフェルをどうにかできるかもしれない希望の一つだと思うと、躊躇えなかったのかなぁ。

 

で、ユリさんが齩郎ちゃんinさたーんのお世話係になったことで十三號セクションのことを知っちゃったわけで、このときの獅郎さんの反応から本当にそういうことを知られたくなかった、巻き込みたくなかったんだなぁ。だからこそ、ユリさんの気持ちを知っていながらも二人で幸せになる道を選ばなかったんだろうに。獅郎さんは自分が化け物の産物だと十分に理解していただろうし、大切な人だからそういった事から遠ざけたかったのだろうに、運命って残酷だよね。そして、シュラさんが拾われて初めてユリさんに会った時、すでに十三號セクションのこと知ってるような素振りだったのは、こういう訳だったのかな。

 

齩郎ちゃんinさたーんさんはすでに高度な甘え方を知っているし。抱きついたり膝枕だったりっておま。ユリさんに構われてる姿は普通に可愛いし。おさかなだいすきだし(まさかこんなのまで遺伝するとは思ってもなかった)。

知識はどんどん吸収するけれど、理性や情緒はすぐに育たないっての、小さい頃の燐兄さんを思い出しますねい。燐兄さんも力を持て余して苦労してたけど、悪魔の能力を封印していたこととまだ肉体が小さい子供であるという特権と、周囲が根気よく付き合ってくれたってのがかなり大きかったのではと思うのです。

でも、雪男ちゃんは逆のような気がしてるんですよねい……知識や技術は詰め込んだけど、結局彼の内面は得るべきものを与えられてないような気がしないでもないのですが。

 

獅郎さんが齩郎ちゃんinさたーんを上手く煽る辺り、なんか1巻で燐兄さんが同じように煽られてたような気がする。そしてやっぱり負けず嫌いも遺伝だったんだな(ノ∀`)アチャー

与えられた本を読んで自分の存在が何であるかを自覚したって一体どんな本を読んだらそうなるのか分からんのですが、ここであの上から目線になっちゃったのか魔神だから。魔神だし。でもこれからどうなっちゃうんだ。

つか今回燐兄さんが居なかったぞ。

 

かなり細かいことまで遺伝しているのに、雪男ちゃんは明確に親の能力を受け継いでいるように見えないのは何故なんじゃろう。燐兄さんが父親の青い炎を受け継いでいるから、雪男ちゃんは母親の手騎士の才能ということになると思うんだけど、本人は手騎士の才能はないって言ってるんだよねい。