ゾンビランドサガ

始まる前は全く自分のアンテナに引っかかっていなかった(というか、この年になると腰が重くなって新規のモノを見る気力も低下している)わけですが、サガは佐賀県のサガだと聞いて「やりやがったな……!」と思ったのが見る切っ掛けだったように思うですよ。

元々サイゲの社長が佐賀県出身だし、佐賀県の広報もアレな感じだし、サガプライズ!っていうロマンシング佐賀とかおそ松とかユーリ!とかストリートファイターとか銀魂に便乗する部署もあるんで、まぁ場所モデルさせてくれと言ったら喜んで案内しそうだしなとか思ってたわけですよその通りだった。

 

内容を説明すると、「ゾンビとして生き返った主人公+伝説のなんとかさん6人が、佐賀を救うためにご当地アイドルになる」何を言ってるのかわからねーと思うが略。でもその通りだから仕方がない。第一話で宮野もとい巽Pがそう説明してるし勢いのままに初ライブまで出ている。こっちの理解を待っちゃいない。ゾンビだから顔色悪いし手足も外れる、それを特殊メイクで誤魔化しながらみんなの前で歌っていく。最初は仲間内の軋轢もあるし、死因に関連する恐怖もある。歌もダンスも経験者は二人のみ、それでも彼女たちは単独ライブをやるまでになる。

だけれど、そこでまた問題が出てくるわけですが、それを乗り越えた先の最終回はもう感動するしかないじゃないですかい。

 

アイドルアニメだから楽曲が当然用意されているわけだけど、それらが効果的にストーリーの中に組み込まれている。最初のデスメタルや第二話のフリースタイルラップバトルは物語上その場で流されるように生まれた曲なわけで、最初に物語の骨格が作られた後に楽曲依頼しているはず、丁寧さに感心するし、それをちゃんと歌い上げた声優さんも凄いと素直に驚くわけです。

 

何しろ「ゾンビがアイドル」という最初にあり得ない前提を持ってこられているので、難しいことを考えずに見ていられる、多少彼女たちが超人じみたことをしても「はいゾンビゾンビ」で済ませられる気軽さ、だけれどよくよく考えたら溢れ出る謎を考察せざるをえなくなる。結局この謎のすべてが解けたわけではないけれど、これは全十二話という話数の中に描きたいこと、描かなければならないことを取捨選択した故のギリギリの話であろうことは容易に理解できるし、それらは私らが好きに妄想していい余地なのではないかと思うのです。

ちな、自分はたえちゃんは古代人だと思ってます。古代人だから現代人とは言語での意思疎通ができないのではないかと、まぁそうだったら面白いかなと思った程度。

 

因みに、自分は愛ちゃんが亡くなった某スタジアムの近くにいるので、目にする度に「愛ちゃん……」と心の中で手を合わせるようになりました。

 

久しぶりの放映日を楽しみにする日々は楽しかったです。

あと、山口知事再選に票を入れた何割かは、気軽にイベントに出てくれるフットワークの軽さを評価したのかもしれんねと思ってるよ。