青の祓魔師第117話 SsC23:17h・SQ2002

先月のカラー扉絵を見て「これ二人+赤子二人で逃げるとかないよなハハハ」とか思ってたんですがその通りだったでござるの巻。

 

さたーんはユリさんの「貴方のそれは愛じゃない」にショックを受けて獅郎さんの返り討ちにあったというか、その隙があったからこそ獅郎さんは辛うじて肉体を奪い返せたのかなとか思ったり。つか、ここでさたーん退場なわけですけど、これじゃさたーんは「命」がどんなものかを知らずに帰ってしまったのでは。もしかしてユリさんが亡くなっているということも理解できてない可能性。いや、言葉ではわかっていても、それがどういうことなのかをちゃんと判ってないとか。でなければ今まで結果的に失った命に対して何か思うところがあってもおかしくはないかなと。一応双子を「息子」であると理解はしてるっぽいけど、この辺りサマエルの入れ知恵もありそうな気も……。

あ、でも「祓えてない」って言ってるってことはまだ虚無界には戻ってないのかなかな。

 

ここでシェミハザが素顔を露わにしましたというか、しっかりしえみさんのおばあさんだったなぁ。でもだったら「藤棚の下敷きになって亡くなった」のは本当なんだろうか。しえみさんも記憶がどうのこうのらしいので、その辺り改修されている可能性もあるかなと。つか、そうなると祓魔屋のおかみさんがつまりは現在のシェミハザなわけで、それを聖騎士である獅郎さんが知らないとは思えないので(あ、でも知らなかった可能性もゼロではなさそうだけど)、何故祓魔師になったゆきおちゃんをしえみさんに会わせたのだろうと首を傾げたり。シェミハザ当人はともかく、しえみさんは大事な次代であるわけで、しかも引っ込み思案で友達もいないという状態で、何故魔神の落胤の片割れであるゆきおちゃんと引き合わせたのだろう。公式には双子は殺されたことになってたわけだけど……ううーん。

「シェミハザの皇気は細胞の活性化を促進する」ということは、しえみさんが燐兄さん覚醒の時に森を作り上げたのは、ニーちゃんを媒体としたそれだったのかな。シェミハザのユリさんに対する「しね」はまぁ、さたーんが彼女に執着している以上、また身体を探し回ってたくさんの人をころしてしまうのだから、上に立つ者として当然の言ではあるけれど。やることがある、のはガタガタになった正十字騎士團の立て直しか、或いは研究所の隠匿か。それとも、他になにかまだあるんでしょうかね。

 

ユリさんの「好きだねー隠れ家……」からの名付けがもう十分に最初の出会いを彷彿とさせてますねい。ここに来て名付けイベントが起こるわけですが、やっぱり兄さんの名前はさたーんから(当人も「まんま」という感想を漏らしてる)、でも獅郎さんは雪男の名付けの元になったイベントを覚えてなかったんですな。最初にユリさんが獅郎さんを見た時の感想が「雪男(ゆきおとこ)」だったってことは。でも隣で聞いてる燐兄さん(フードを被っているので透明状態)は気づいたっぽいですけど。

最初にユリさんが躓いた時のユリさんの目が気になるんだけど、もしかしてもう見えてなかったりしたんだろうか……。

 

ユリさんの「家族4人で過ごす四季の想像」がしんどくて辛い。双子の獅郎さんに対する回想でも七五三とか、クリスマスと誕生日がごっちゃになってるやつとか、あと海行ったりとか、そういうのがちゃんとあったような気がするから、きっと獅郎さんがユリさんの言葉通りのことをしてあげてたんだと思うと泣くしかないじゃないか。

 

あと、ユリさんの「兄弟仲良くね」は燐兄さんにとって呪縛にならないかちょっと心配でもある。今の状況的に。ゆきおちゃんも心底兄さんが憎いわけではないけれど、ううーん難しいねぇ。

 

ここからの獅郎さんの怒濤の本心の叫びはもう。ここで語るより今月号見ろよとしか言えないので。そしてそれを目の当たりにする燐兄さんの心境よ。そういえば彼はいつも死に際を見ているのね。獅郎さん然り。

このときの心の声が、「悪魔に負けた」ことになるのかな。

 

あと、一番最初に引き金を引いたルシフェルなにしてんでしょうね。

 

サラ雪のゆきおちゃんはどこまで藤堂の影に呪われているのだ……彼の精神鋼だから唯一の弱点ぽくて面白いけど。