青の祓魔師第126話 無双 破る・SQ2012

ちょい巻き直しの描き直しですねい。

前号の奥付でもコミックスの時は書き足すと書いてたし、物語をよりよくするための潔さは凄いなと思うですよ。

しかしあんだけでかい戦艦があんな場所に墜落して乗員たちは大丈夫なんだろうか……。

 

燐兄さんの中にいるもうひとりは『凶暴なもうひとり』という理解でいいのかな。別人格というわけではなく、燐兄さんが悪魔である以上持っている、人外である証拠である凶暴性。ここで燐兄さんは恐らく本能で降魔剣の使い方を理解したと。ここで降魔剣の刃となった自身の炎を鞘に収めることで、炎も凶暴性も以前のように封じることができたわけですな。メッフィーがそんなこといってたし。だから心臓も見えなくなったし髪も黒髪になった。耳も小さくなってますね。全く以前の様相に戻ったと。

そうかー、髪色戻っちゃったかー。

嫌だとかそういうのじゃなくて、「元に戻った」わけじゃなかったのかなーと。上手く表現できないんですが。産まれた時は白髪だったのだからあれが「本性」なんだろうけど、黒髪は人としての理性の証なんですかね。

 

今回で「ナメられたくないからって」の台詞より「冷静になれよ」という台詞の方にゆきおちゃんが思いっきり引っかかってるように表現されてて、ああ、確かにその方が判りやすいなーと思った。ゆきおちゃんはあの時から、それこそ京都編からずっとおかしかったんだ。何度も自殺しようとして失敗したくらいには。

燐兄さん的にはホント「は?」だよな。過去を巡って自分とゆきおちゃんはいろいろな犠牲と想いによって守られてきたのだと知って、更に自分にはゆきおちゃんがいるから前に進まなければならないって心に決めたのにだよ。その対象がずーーっと前から自殺を何回も繰り返していたのだと聞かされたら、そりゃもう「はぁ?」だよなー。そして、それに全く気づけなかった自分にも「はぁ!?」って言いたくなるよね。ここの燐兄さんの「ウソつきめ!!!!」は半分八つ当たりもあるだろうなー。でも兄さん、ゆきおちゃんはウソをついてたわけじゃなくて、言わなかっただけだよ。

で、ゆきおちゃん的にも「話してなんだっていうんだ」と思うのも仕方がない。6歳の頃から祓魔塾に通ってたことも、祓魔師であったことにも燐兄さん自身が悪魔であることすら気づけなかったわけだし、燐兄さんが明らかにゆきおちゃんより「バカ」であるという事実は覆されない。でもゆきおちゃん、燐兄さんは前提知識がないだけで「バカ」ではないと思うよ自分は。

 

ここから殴り合い(ゆきおちゃん優勢)ながらの言葉は本音トークなんだろうなと思うと、やっとここまで来たなーと感慨深いですねい。今までこの双子、言い合いをしても知識レベルの違いのせいで会話になってなかったんだよね。ゆきおちゃんの言葉が標高3000フィート辺りを航行してるのに対して、燐兄さん500フィート辺りでうろうろしている感じ(メーデー民の例え)。だけど、この時はちゃんと会話になってるんだよ。そして、言葉の端々でちゃんと互いのことを考えての行動であると判るんだ。

 

来月は巻頭カラーだしコミックスも出るしてまた一ヶ月が長く感じるのか……。あと、最後にアルムヘルム銃突きつけてたけど全出力使ったんじゃなかったっけ………………?