能 狂言 『鬼滅の刃』 観てきましたぞ

9月16日、大変良い天気に恵まれつつ初めて大濠公園に足を踏み入れ申した。噂には聞いていたけれどデカイ、広い、スワン浮いてる、みたいなことを思いつつも足早に能楽堂へ。一時間前に開場ということで急いだのですがすでに沢山の方が中に入られておいででした。年齢層は老若男女問わず。題材故に若いお嬢さんが多いのかもしれませんが、普段の能舞台がどんなものかわからんので比べられませぬ。

 

まずは物販。東京公演時、始まる前しか買えなかったと噂に聞いたのですが、今回は休み時間・終了時共に受付しておられました。しかしこの間ウエディングベアホワイトデーベアを二体も購入した身、断腸の思いで扇子は諦め、ポストカードとパンフレットのみを購入、次いでトイレが最大手になるとの話でしたので、先に済ませるべく並びました。

というか、今回スタッフさんが着ていたTシャツがなんつーか衝撃だったというか。恐らく炭治郎の耳飾りを正面にばーーーんと置いて、それに和っぽいものを配置してたんですが、喉元辺りに日の丸があるわけで、それが妙に、こう。もうちょっとこう、斜めにするとかすれば良かったのではと思ったりなんたりしましたが、個人の感想です。

 

狂言は学校の授業で狂言『附子』をビデオか何かで観たのみ、田舎者故他に接する機会もありませんでしたので、実質初めてだったかもしれません。席は二列目一番端、しかし一列目にどなたも着席しなかったので実質一列目のようなものでした。

 

 

着席したらこんな視点。

 

先に、自分が竈門炭治郎、冨岡義勇推しであることと、その数日前から体調が悪かった等という予防線を張って置いて。

照明が落ちて公演開始。まずは炭治郎役・善逸役・伊之助役の挨拶というか漫才にちかい何かからの始まり。なんだかアナウンスにしては辿々しいなと思ってましたいきなり曜日まちがってたし。ここで、笑うタイミングとか(面白いと思ったら笑っていいよとのこと)、拍手のタイミングとか(楽器の方が退場するときがいいよ)とかのアドバイスがあり、ともかく掴みはオッケーな感じから一転、無惨様登場。でも無惨様、舞台に上がるときはちゃんと靴脱いでたのはとても感動しました。端に立っていたスタッフさんが回収してたのも抜かりないなと思いました。

内容については触れませんが、観ながら思ったことを少し。

照明が落とされると真っ暗になるわけですが、その中を動くには何らかの目印があるのかどうか。その辺りは不思議でございました。笑ったところは鱗滝さんのようやった連発と見送った炭治郎がすぐに帰ってきたところ。そして、回想の形で手鬼戦が続くのですが、刀の先に青く細い布をひっかけて振り回すことで水の呼吸を表現していたのは感心したというか。あと、客席が笑いに湧いても楽器の人は笑わないんだ……とかも思ってました。

話はそれますが、青の祓魔師の第三弾舞台「イルミナティ編」は大変良い出来だったのですが、最後のバケモノ化した敵との戦闘シーンだけは非常に残念に思っていて、舞台という形である以上仕方ないのかとも思っていましたが、いやしかし能楽でここまで表現してんだからやっぱりもっとやりようはあっただろうよとも思ったりなんたりしてしまいました因みにイルミナティ編は来年1月からアニメ化します(宣伝)。

 

途中休憩がありましたが、実のところ日差しの強い中結構急いで歩いてきたこともあってちょいと水分的にヤバいかなと思ったのですが、当然能楽堂は飲食禁止、半券があれば再入場可能ということで、ばたばたと外に出て、目の前にあった自動販売機で飲み物を買ってごきゅごきゅしてきました。これけっこう重要だと思うので次の名古屋の方も気を付けるべきだと思います。因みに、トイレはやはり最大手でしたが、同様に大濠公園の公衆トイレがすぐ近くにあったので、半券を手にそちらに行かれた方も多かったです。

 

後半、実はここに来て体調不良がぶり返し、同時にこの間出た葬式のお経に文尾の抑揚が一緒でウトウトとしてしまったのです無念。なんて言うんだろう、上手く表現できないのですが、特徴的だったのです、文尾が。

が、推しは見逃すまいと頑張りました。

善逸は客席に向かって天神や糸島へお誘いをしていたのがらしいっちゃーらしい。可愛い。蜘蛛のかさかさも可愛い。

累戦も蜘蛛の糸が盛大に広がったのにいつの間にか回収されている手際の良さよ。義勇さんが助けに来てくれて『凪』してくれたのですが、なかなか刀が鞘に収まらなかったのは見逃さなかったぞ。

 

ちょっと残念だったのは、自分の席からだとワキ柱が思いっきり被ってて、よくそこに位置取る義勇さんが半分くらい隠れてしまったことくらいかな。柱の向こうに背を向けて座ってる義勇さん見て、広い背中だなーかっこよすなーとか思ってました。

 

あと、自分的に好きだったのは炭治郎の羽織を背中で止めてた紐?と、逆に原作より長い羽織をひらっひらさせてた義勇さん。格上って感じでかっこよすーと思ってました。

 

自分は能楽よく判らんのですが、楽器のタイミングとか曲とか決まってるんですかね。多分、昔は自由に鳴らしてたんじゃないかなー日本人って形式作っちゃうの得意だしなーとか、音楽に合わせて舞うんだからミュージカルの一種だよなーと思ってたらパンフにしっかりそう書いてあったのでまちがいなかったっぽいとか。

 

そういえば、鬼滅は台詞での説明が多いと批判されがちですが、それってもしかして能楽とかから来てるんじゃないかとか思ったりとか。アニメはナレーションを置いてないけれど、別に松衛門に喋らせてもいいんじゃないかと思ってたことを思い出したりとか。あと、鬼滅は題材を知っているからこそ能狂言という形になっても理解できるけれど、他の題材となると予備知識が必要、でも昔の人はそれが常識だったから楽しめたのかなとか、そんなことをうつらうつらと考えながら見てたのでした。この辺り、アンケートにも書いたけど、字が汚すぎて多分読めない。

 

正直、ここまで楽しめるとは思ってなかったのでもう一度、違う席で見たかったですが流石に体調的に無理ポな感じでした無念。映像化とかされたら、きっと注目すべき場所にカメラが寄るだろうのでそれも見てみたい気も。

とか、ミスド大濠ショップで名物のメリーゴーランド見ながらうつらうつらと考えていたのでした。あんまり纏まってないけど思ったこと並べてるだけなんでこれで勘弁するのだ。

https://x.com/syobo/status/1702931742557102147?s=20

https://x.com/syobo/status/1702931742557102147?s=20